古紙にならない紙のお話し 2020年5月
▶先日、お電話で「古紙として持ち込んでいいものと、いけないものの違いがわからない」と
お問い合わせをいただきました。
そこで、今回は「古紙にならない紙」について、お伝えさせていただきます。
▶「古紙にならない紙」には、いろいろな種類の紙がありますが、
今回は大きく2種類にわけてお伝えさせていただきます。
1つめは古紙を繊維にもどす過程でNGがおきるものです。
2つめは古紙から戻した繊維をつかって、製品になったあとにNGがおきるものです。
▶まず、古紙を繊維にもどす過程でNGがおきる紙の代表選手は、
「水にぬらしても、ふやけない紙」です。
私たち古紙業者に持ち込まれた古紙は、プレス処理後、製紙メーカーに納入しています。
製紙メーカーに持ち込まれた古紙は、巨大な洗濯機のような機械に投入され、
水でふやかしながら、紙を繊維の状態に戻して、資源として再生利用されます。
▶ここで、「水でふやかしながら」が重要です。
反対に、水でふやけなかった紙はどうなるのでしょうか?
ご家庭の洗濯機の糸くずフィルター同様、フィルターのようなものにからまり、
再生利用されず、産業廃棄物として排出され、処分されます。
▶それでは、「水にぬらしても、ふやけない紙」とはどんな紙でしょうか?
一番身近なところでは、「写真」です。
お手元にプリントミスした「写真」がありましたら、水でぬらしてみてください。
水をはじいてしまい、ふやけません。
続いて、「紙コップ」です。
こちらも当然、ふやけません。
上記の理由から、マンモスエコロジーでは「水でぬらしても、ふやけない紙」は
「古紙にならない紙」ですので、受け入れをお断りさせて頂いております。
▶次に、古紙から戻した繊維をつかって、製品になったあとにNGがおきる紙です。
こちらの代表選手は「熱に反応する紙」です。
なぜかといいますと、古紙から戻した繊維を使って製品をつくる際に、
最終的に巨大なドライヤーで紙を乾かしていきます。
「熱に反応する紙」の繊維やインクが混ざっていると、
このドライヤーの熱に反応して、製品に黒や赤の斑点がでてしまい、
製品不良となってしまいます。
▶それでは、「熱に反応する紙」とはどんな紙でしょうか?
一番身近なものとしては、スーパーやコンビニでもらう「レシート」です。
こちらの紙は熱を加えることで、印字する特殊な紙を使用しています。
この紙が大量に混入されると黒い斑点がでる製品不良を引き起こす可能性がある紙です。
続いて、靴やカバンを買ったときに緩衝材として入っている「アイロンプリント紙」です。
こちらの紙は柄や絵をプリントする際に熱を加えて転写する特殊なインクを使用しているため、
A4用紙1枚程度混入していても、製品不良を引き起こす可能性がある恐ろしい紙です。
上記の理由から、マンモスエコロジーでは「熱に反応する紙」は「古紙にならない紙」ですので、
受け入れはお断りさせて頂いております。
▶いかがだったでしょうか?
以前、お伝えした「紙なのにリサイクルできない紙のお話し」と重複する内容もございます。
あわせて、お読みいただけると幸いです。
マンモスエコロジーでは、弊社三芳所沢センターにて、古紙の買い取りをしております。
古紙の買い取りでお困りでしたら、マンモスエコロジーにお任せください!