古紙の分別のお話し 2020年4月
▶先日、あるお取引先様からご質問がありました。
「なぜ古紙を種類ごとにわけなきゃいけないの?」
皆様はこのご質問にどうお答え致しますか?
私は「リサイクルルートが違うんですよ」とお答え致しました。
そこで、今回は古紙の分別のお話しをさせて頂こうと思います。
▶ご自宅の行政回収や資源回収で古紙は
「新聞古紙」
「段ボール古紙」
「雑誌古紙」
「雑がみ」
「牛乳パック」
などに分けてだしてくださいと分別ルールがあると思います。
また、お勤め先でも、古紙をわけて出すようにと分別ルールが決められていると思います。
これは、「新聞古紙」、「段ボール古紙」、「雑誌古紙」、「雑がみ」、「牛乳パック」の
それぞれリサイクルのされ方が違うからです。
▶一口に古紙のリサイクルといっても、実際には古紙ごとにリサイクルルートが異なります。
「新聞古紙」は主に新聞用紙に、
「段ボール古紙」は段ボール箱に、
「雑誌古紙」は主にボール紙(お菓子や薬の外箱)に、
「雑がみ」はダンボール箱の中芯(ダンボールの波々の部分)に、
「牛乳パック」はトイレットペーパーに
リサイクルされます。
▶これらの古紙は私たち古紙業者のプレス場(通常ヤードと呼ばれています)に
持ち込まれたあと、古紙の種類ごとに分別します。
その後、プレス機と呼ばれる機械で古紙を圧縮し、約1トンの古紙のカタマリにします。
このカタマリを各製紙メーカーに納入して、
「新聞古紙」のカタマリなら新聞用紙に、
「段ボール古紙」のカタマリなら、段ボール箱にリサイクルされます。
ちなみに上記の写真は「雑誌古紙」のカタマリで、ボール紙にリサイクルされます。
▶ここで、さらりと書きましたが、「古紙を種類ごとに分別」がものすごく大変です。
なぜなら、種類の違う古紙同士が混ざってしまうと、
リサイクルすることが難しくなってしまうからです。
例えば、「新聞古紙」と「段ボール古紙」と「雑誌古紙」をそれぞれ混ぜて、
1トンの古紙のカタマリをつくってしまうと、
前述したリサイクルルートのどれにも当てはまらずに
ただの「紙くず」になってしまいます。
この「紙くず」はRPF(人工石炭)をつくる材料として、
リサイクルすることも可能なのですが、
産業廃棄物の取り扱いになってしまい、
有料での処分となってしまいます。
古紙としてリサイクルできるのであれば、資源物として取り扱うことができ、
有価でお買い取りすることができます。
▶このように、私たちは古紙を資源物として取り扱い、有価でお買い取りさせて頂くために、
私たちは「古紙を種類ごとにわけてください」とお願いしております。
もちろん、私たちのヤードでも、分別作業を行っておりますが、
私たちのヤードに持ち込まれる前に古紙の種類ごとに分別して頂くことで、
スムーズにリサイクルすることができます。
私たちマンモスエコロジーは可能な限り、古紙を有価で買い取りさせて頂きます。
そのためには、お客様先での分別のご協力が必要となります。
▶引き続き、私たちマンモスエコロジーは古紙のリサイクルを通じて、
地球温暖化の防止に努めて参ります。
三芳町の古紙の買い取りのことなら、マンモスエコロジーにお任せください!