古紙ヤードのお話し 2020年6月
▶先日、お電話で「溶解処理はできるのか?」とお問い合せ頂きました。
「弊社では出来ませんが、溶解処理を出来る状態に加工します」とお答え致しました。
どういうことでしょうか?
そこで、今回は古紙ヤードのお話しをしたいと思います。
▶まず大前提として、「溶解処理(文字通り紙を溶かす処理です)」を行うのは、製紙メーカーです。
古紙を取り扱う製紙メーカーでは、巨大な洗濯機のようなもので、古紙をほぐしながら、繊維を取り出して、
新たに「紙」に再生しています。
一部の特殊な「古紙ヤード」では「溶解処理」を行っているヤードもありますが、
通常の「古紙ヤード」とよばれる施設では「溶解処理」は行っておりません。
▶それでは、そもそも「ヤード」とはどういう意味でしょうか?
「ヤード」の意味を調べますと、「作業場」の意味があります。
ほかに「ヤード」の使い方としては、「コンテナヤード」や「バックヤード」といった使い方をします。
こちらも、「作業場」の意味です。
つまり、「古紙ヤード」とは「古紙の作業場」の意味です。
余談ですが、古紙ヤードのお話しをすると、私が業界に入ったときに、単位の「ヤード(ゴルフで使っている長さの単位)」だと勘違いし、古紙ヤードの意味がチンプンカンプンだったことを今でも思い出します。
▶話をもとに戻しますと、古紙ヤードとは「古紙の作業場」という意味になりますが、
実際にどのような作業を行っている場所だと思いますか?
私たちの古紙ヤードと言われる施設には、通常プレス機(ベーラー機や、梱包機とも言います)と
よばれる機械が設置されています。
このプレス機に市中から集めた古紙を投入することで、1本1トン程度の古紙のカタマリをつくっています。
この古紙のカタマリが私たちの製品になります。
この古紙のカタマリを通常15トン車の大型トラックに13本程度積んで、製紙メーカーに納入します。
この作業を行う場所が「古紙ヤード」です。
つまり、
・市中の古紙を集める集積場としての機能
・集めた古紙をプレスする機能
・古紙を製品として製紙メーカーに納入する機能
を有しているところが「古紙ヤード」です。
▶冒頭の「溶解処理をできる状態に加工」とは、古紙をプレスすることを指します。
通常、製紙メーカーでは、前述の通り古紙のカタマリを1単位としてお取引をしますので、
一般の方が製紙メーカーに直接お持ち込みをしても、「溶解処理」を行ってはくれません。
そこで、私たち古紙業者の出番です。
私たち古紙業者に古紙の引き取りをご依頼頂くか、直接お持ち込み頂くことで、
古紙ヤードで「溶解処理をできる状態に加工」後、製紙メーカーに納入して、
「溶解処理」を行い、古紙をリサイクルしています。
▶いかがだったでしょうか?
私たちマンモスエコロジーは、少しでも古紙ヤードが皆様の身近な存在になれるよう、
日々積極的に三芳町をはじめとする市中の古紙の回収及び受け入れを行っております。
古紙のリサイクルでお困りでしたら、お気軽にマンモスエコロジーにお問い合わせください!
古紙のリサイクルのプロが親切、丁寧にお答え致します!