機密書類の廃棄処分のお話し 2021年3月
▶【はじめに】
3月は多くの企業様が年度末であるため、「機密書類」の廃棄処分のご依頼が増えております。
そこで、今回は改めて弊社にご依頼頂いた際の「機密書類」の処分方法をご紹介させて頂きます。
▶【まずはヒヤリング】
「機密書類」の廃棄処分といいましても、処分方法は様々です。
どの処分方法にもメリット、デメリットがあり、マンモスエコロジーでは、
お客様のご希望にそった処分方法をご提案させて頂いております。
簡単に列挙しますと、以下の6種類の処分方法がございます。
【1】プレスして溶解処理
【2】開封して手動でシュレッダー処理
【3】開封せず自動でシュレッダー処理
【4】固形燃料化処理
【5】焼却処理
【6】直接溶解処理
それでは、この6種類の方法をご説明させて頂きます。
▶【1】プレスして溶解処理
「機密書類」を一度開封して、プレス処理を行ったのち、製紙メーカーに納入して溶解処理を行い、
製紙原料として、リサイクルします。
メリットとしては、一番シンプルな処分方法なので、即日処分することができ、
処分費用が無料なことです。
デメリットとしては、「機密書類」がファイリングされているようでしたら、
すべてファイルから取り外して紙だけの状態で弊社にお渡しして頂く必要がございます。
ファイルから取り外すのが手間のようでしたら、取り外し作業料をご負担頂き、
弊社で取り外すことも可能です。
また弊社の場合、特殊なプレス機で圧縮処理を行うため、かなり粉々になりますが、
後述のシュレッダー処理よりは細かくならないため、処理後のセキュリティレベルは
シュレッダー処理よりは低くなります。
☆おすすめのお客様
・費用をかけずに機密書類を処分したい
・中レベルのセキュリティは確保したい
・「廃棄証明書」を発行してほしい
▶【2】開封して手動でシュレッダー処理
前述した「プレスして溶解処理」の前工程で、機密書類を一度開封して、弊社三芳所沢センターにて、
手動でシュレッダー処理致します。
メリットとしては、「プレスして溶解処理」に比べてプレス後の荷姿から機密情報を読み取ることが
出来なくなります。
デメリットとしては、シュレッダー作業料をご負担頂くことになります。
「機密書類」がファイリングされているようでしたら、
すべてファイルから取り外して紙だけの状態で弊社にお渡しして頂く必要がございます。
ファイルから取り外すのが手間のようでしたら、別途取り外し作業料をご負担頂き、
弊社で取り外すことも可能です。
☆おすすめのお客様
・シュレッダーをかけてほしい
・処分したい機密書類が20箱未満
・「破砕証明書」を発行してほしい
▶【3】開封せず自動でシュレッダー処理
前述した「プレスして溶解処理」の前工程で、「機密書類」を開封せずに、提携先のシュレッダー処理施設に持ち込み、自動でシュレッダー処理致します。
メリットとしては、「機密書類」を開封せずに処分することができます。
シュレッダー処理を致しますので、プレス後の荷姿から機密情報を読み取ることが出来なくなります。
後述の「焼却処理」に比べて、環境への負荷が低くなります。
デメリットとしては、「機密書類」がファイリングされているようでしたら、
プラスチックの留め金のファイルと、プラスチックのファイルを取り外して頂く手間が発生致します。
クリアファイルも綴じこまれているようでしたら、取り外して頂く必要がございます。
また、提携先のシュレッダー処理施設に持ち込むための運送料と、シュレッダー処理料を
ご負担頂いております。
☆おすすめのお客様
・機密書類を開封してほしくない
・シュレッダーをかけてほしい
・処分したい機密書類が20箱~100箱
・「破砕証明書」を発行してほしい
【4】固形燃料化処理
「機密書類」を開封せずに、産業廃棄物として「RPF」という固形燃料の原料としてリサイクルします。
メリットとしては、「機密書類」を開封せずに処分することができます。
また、後述の「焼却処理」に比べて、環境への負荷が低く、リーズナブルです。
段ボール箱を未開封で処分することが出来ますので、セキュリティレベルは高いです。
デメリットしては、「機密書類」がファイリングされているようでしたら、
金属の留め金のファイルのみ取り外して頂く手間が発生致します。
また、産業廃棄物として処分致しますので、産業廃棄物収集運搬料と産業廃棄物処分料の
ご負担がございます。
☆おすすめのお客様
・機密書類を開封してほしくない
・費用の負担を出来る限り抑えたい
・処分したい機密書類が20箱~100箱
・「マニフェスト」を発行してほしい
▶【5】焼却処理
「機密書類」を開封せずに、産業廃棄物として「焼却処理」致します。
メリットとしては、「機密書類」を開封せずに処分することができます。
また、「機密書類」がファイリングされていても、処分可能です。
段ボール箱を未開封で処分することが出来ますので、セキュリティレベルは高いです。
デメリットとしては、産業廃棄物として処分致しますので、
産業廃棄物収集運搬料と産業廃棄物処分料のご負担がございます。
また、環境への負荷がどの処理よりも高くなってしまいます。
☆おすすめのお客様
・機密書類を開封してほしくない
・ファイルを取り外すのは手間
・処分したい機密書類が20箱~100箱
・「マニフェスト」を発行してほしい
▶【6】直接溶解処理
「機密書類」を開封せずに、直接製紙メーカーに持ち込み溶解処理を行い、
製紙原料としてリサイクルします。
メリットとしては、「機密書類」を開封せずに処分することができます。
前述の「焼却処理」に比べて、環境への負荷が低くなります。
デメリットとしては、「機密書類」がファイリングされているようでしたら、
すべてファイルから取り外して紙だけの状態で弊社にお渡しして頂く必要がございます。
よく、ファイルをしたまま「直接溶解処理」を行う方法を見かけますが、
弊社では環境への負荷を考慮して、事前に取り外して頂く方法を推奨しております。
また、納入する製紙メーカーに事前予約をする必要があるので、
その間お客様で保管しておくリスクがあります。
繁忙期(3~5月)に予約がとれず、処分したいのに処分できない状況が発生する可能性がございます。
「直接溶解処理」の場合、製紙メーカーに持ち込む運送料をご負担頂いております。
(処分料金のご負担はございません)
☆おすすめのお客様
・機密書類を開封してほしくない
・処分したい機密書類が100箱以上
・待ってもいいので、最高レベルのセキュリティで処分したい
・「溶解証明書」を発行してほしい
▶【おわりに】
「機密書類」の処分方法についてお伝えすると、いつも長くなってしまい恐縮です。
まだまだ書きたりないくらい機密書類の処分方法は複雑です。
マンモスエコロジーではお客様の「機密書類」の状態をお聞きしてから、
もっとも適した処分方法をご提案させて頂いております。
「機密書類」の廃棄処分にお困りでしたら、お気軽にマンモスエコロジーにお問い合わせください!